伊豆 宇佐美 釣行記(2) 2023.7.13-14

釣行記

前回の館山坂田の無名磯に一緒に行った友人とともに、再度館山エリアに行く予定でしたが、あいにくの南西爆風のため、急遽伊豆の宇佐美に変更しました。6月に行った場所と同じです。

この日は少し気温が下がったとはいえ最高気温が32℃くらいあり、日中の釣りはとてもじゃないが無理です。そのため、夕マズメから翌朝までのプランで挑戦してみました。

実は1週間前に館山の洲崎灯台で夜釣りをしたのですがそちらは完全坊主。過去に夜釣りで相当な数を釣ってきた実績のある場所なので、釣果が上がれば皆さんにも紹介したいと思います。

実は今回の釣行でマダニに刺されてしまいました・・・。非常に怖い思いをしたので、いろいろと調べたマダニの予防方法、刺された場合の対処方法を記事でまとめる予定です。

釣りデータ

【釣行時間】18:00~3:00

【水温】21℃

タックル

(フカセ)3号磯竿 6000番スピニングリール 道糸6号 ハリス5号、4号

(ぶっ込み)ジグロッドMH 5000番スピニングリール PE2号 ハリス8号 

【コマセ】オキアミ4.5kg グレパワーV9(徳用)

【付けエサ】オキアミLサイズ 甘エビ 豆アジ イカ

【当日の状況】

釣果

18:25 ブダイ40センチ<オキアミ>

19:55 メジナ(口太)45センチ<オキアミ>

20:37 メジナ(尾長)39cm<オキアミ>

釣り場まで

今回も「小田原マリンターミナル」でエサを購入予定でしたが、定休日なのか電話がつながらなかったので、「釣侍」さんで餌の解凍予約をしました。

小田原厚木道路を抜けて海を見ると波はなくほぼ凪の状態です。「釣侍」に到着したのは15時半ごろ。車を降りるとむわっとした空気に包まれます。これは暑い・・・。水分を多めに持って行かないと熱中症になるかもしれません。

予約したオキアミ9kgを同行者と半分に分けたので一人4.5kg。朝まで夜釣りだと少し物足りない数ですが、今回はぶっ込み釣りもするので、これくらいで足りるかなと。

ぶっ込み用のエサ(イカと豆アジ)はスーパーで購入済みです。スーパーの方がお値段も安いし大量に入っているのでお得ですよね。

釣侍を出て、車を走らせること約40分。釣り場に一番近いセブンイレブンに到着です。

ここで食料・水2Lを購入し、荷造り、着替えなどを済ませます。

宇佐美は駐車場所から道路を10分、山道を15分ほど下る必要があります。特に山道が急勾配なため、背負子は必須です。

背負子には活かしバッカンの中に撒き餌を入れたバッカン、その上にルアーやジグ、着替え、水食糧等を入れたバッグを載せて、最後にフローティングベストを被せています。

今回だと総重量は10kg以上ですね。手には釣り竿3本、リール3個、たも網を入れたロッドケースです。これを担いで山道を降りていきます。いやー重いです。

駐車スペースから国道沿いを歩き、アイネというラブホテルを越えていきます。

さらに道なりに進み、ガードレールを越えて山道を下っていきます。

おそらく釣り人しか使っていない道なので草木はかなり茂っています。沢が近くにあるので、雨が降った後は注意が必要かもしれません。

ガードレールを越えた最初がかなりの急勾配でなかなかの難所です。

所々にロープや反射テープが巻いてあり、迷わないようになっています。

この時は16:30くらいでしたが、まだまだ気温は高く、汗びっしょりになっていきます。いやー年々宇佐美がきつくなってきた笑

最初の難所を抜けると比較的なだらかな山道になっています。

海が見えてくると最後に足場の悪い急勾配なガケを降りていきます。ここも結構滑るので注意が必要です。

最後の難所です。ロープを使わないとかなり危険です。

ロープを使って慎重に降りていきます。

浜から見た最後の難所です。

いやー40代半ばの体には堪えますね・・・。釣りを長く続けるために鍛えないとなあ。

海を見ると前回とは違いほぼ凪の状態。ゴロタは多少荒れた方が釣れるので不安な気持ちになりますが、気を取り直して準備をしていきます。

凪いでますね

ゴロタでの釣行

前回と同様の釣り座にしました。

トコ根から南に20mの比較的良い足場の磯です。

前回と同じ場所にしました。

近くに見える根の周辺を狙っていく作戦です。凪状態ではありますが、たまにうねりが入ってきますね。

穏やかに見えますがたまにうねりが入ってきます。

しかし、荒れてはいないので、試作品の自作ウキを試してみます。これ、釣研さんのTランサーをインスパイアして作ったものです(パクリではありません笑)。

今回はこの試作品の自作ウキを使います。

棒ウキとドングリウキの中間といったタイプですね。ドングリウキと違って感度に優れているので、今回のような凪には真価を発揮するはず!

ゴロタ浜は基本的には波があるので、棒ウキはあまり使えないのですが、0.2~0.3mと予報が出ていたので、急遽作成しました。この状況なら使えそうですね。

タナは1ヒロ半とゴロタ浜にしては比較的長めに設定しました。

まずは根の右側を流してみます。するといきなりウキが沈み合わせると、上がってきたのはベラでした。まあ生体反応があるので良しとしましょう。

ベラですね。フグ、スズメダイ、クロホシイシモチなどのエサ取り軍団は写真に撮っていません笑

友人は私の釣り座よりもさらに20mほど南で開始したようです。あちらはフグが釣れていますね。似たようなものです笑

右側を引き続き狙っていましたが、ベラの後は反応が無くなったので、前回、後輩君が良型メジナを釣った、根の左側を狙ってみます。

棒ウキタイプのウキなのでエサ取りの反応も良くわかりますね~。いい感じだ。

次に釣れたのはフグでした。・・・まぁ、まだ明るいですしね!これからこれから。と自分に言い聞かせながら続けます。

すると、根の左の際にうまくウキの投入に成功し、しばらく待つとウキが海中にゆっくりと沈んでいきます。明らかにエサ取りとは違う反応。

一呼吸置き、合わせるとかなりの重量感!なかなかの大物です!

すでに夜釣り仕様の強タックルなので強気に竿を立ててリールを巻いていきます。メジナかな~とワクワクしていましたが、海中から姿を現したのは大きなブダイでした。

夏場のブダイですが・・・。ちょっとテンションが下がりますが、足元に寄せて抜き上げようとします。。。いやコレ無理でしょ!ちょっと重すぎでした。

浜まで誘導して波に乗せてズリ上げます。サイズはなんと40cm超の立派なブダイでした。念のためキープですね!

なかなかの大きさですね

すると離れた場所でやっていた友人が何やら叫んでいます。どうやら釣れたようです。どれどれと見に行くと、40センチには届かないくらいのクロダイでした。

私はブダイ、友人はクロダイ、何やら負けた気分になりましたが、さすがは宇佐美ですね!明るいうちから楽しませてくれます。

徐々にあたりが暗くなっていき夕マズメ、チャンスタイムに突入です。自作ウキにミライトを装着、さーここからが本番だ!気合を入れてウキを投入します。

するとウキがツツーっと海中に沈んでいきます。すかさず合わせるとネンブツダイでした。

やばいこの子たちが来ちゃったか・・・。ゴロタ浜の浅場は波が立ちやすく荒れるため、遊泳力の低いエサ取りは少ないはずなのですが、今回は凪です。コマセに反応して沖から寄ってきたようですね。

ここから餌取り地獄が開始されました。クロホシイチモチ、ネンブツダイ、ハタンポが交互に襲い掛かります。手前を狙っても沖を狙ってもまるでダメですね。

20時にはトコ根に移動予定だったのですが、早めに動いてもいいかもと早くも諦めモードです。友人もエサ取りに囲まれているようで、私の釣り座に避難してきました。まあ、こちらもエサ取り地獄なんですけどね笑

釣り座を友人に譲り、私は少し休憩することにしました。沖を眺めると遠くに島の光が見えます。初島ですね。行ったことはありませんが、結構釣れるみたいなのでいつか行ってみたいなあ。

暗くなる前の写真ですが、左奥に見えるのが初島です。

休憩し気分もリセットされたので再開します。先ほどの場所は友人が入っているので、私は岸に近い磯から、より浅い場所を狙うことにしました。

するとエサ取りのような反応がありますが、エサが残ってきます。ん?なんか怪しい・・・。

もう一度同じ場所を狙うとまた同じような反応です。聞き合わせをするため、少し竿を立てると生体反応を感じます。

これは・・・居食いか?思い切って合わせると

グググーン!

いきなりすごい引き

一瞬にして竿が伸されますが、何とか立て直し強引にリールを巻いていきます。あまり躊躇すると根に入られてしまいますからね。

足元までなんとか寄せて抜き上げようとしますが、先ほどのブダイのような重量感。

抜けないやつだー!

何の魚か気になりますが、すでに夕闇に入っているので何も見えません。ですが大物は確定です。

心臓はバクバク!頼む!バラしたくない!

友人がのんきに「タモいる?」と聞いてますが、こういう時に限ってタモの準備をしていません。友人もタモを準備していません。なんで聞いてきたのか謎です。

これはゴロタ浜にずり上げるしかない!波に乗せてなんとか浜へ誘導していきます。

最後に針外れとかよくある話なので、波打ち際でかなりヒヤヒヤしましたが、なんとか浜へのズリ上げ成功!

さて、魚は・・・おぉ!メジナだ!しかも、デカッ・・・!

なんと自己新記録を更新する45センチの口太でした。めっちゃうれしい!ただ、結構痩せている個体ですね。少し残念ですが記録更新に満足です。

その後も続けますが、結局この口太以降はまたエサ取りラッシュでした。ゴロタ浜は終了しトコ根に移ります。

トコ根での釣行

トコ根は先ほどのゴロタ浜と違い、海面までの距離も1.5mから高いところでは5mほどある足場の良い広大な磯場です。水深も比較的ありますね。

前回釣った場所は特に海面から釣り座までの高さがある場所で、足元の磯際がポイントになっています。トコ根の一番奥の場所ですね。

暗くなってから移動したので磯の写真は撮っていません。これは6月の釣行時の写真です。今回も同じ場所でやりました。

活かしバッカンにはメジナとブダイが生きたまま入っているので後回しにし、それ以外の荷物を搬送してきました。

海の状況を確認すると、凪状態でウキを磯際に留めておくのが簡単そうです。前回は結構波があり磯際キープが難しかったですからね、今回は期待できそう。

試しにやってみるかと、コマセを3回ほど打ち、ウキを磯際5センチほどにそっと投入してみました。

待つこと数分。やっぱり反応がないかなあと諦めかけた時、ウキがじわーっと海中に沈んでいきます

え、まさか、と半信半疑ながらも心臓が高鳴ります。

微妙なあたりだったのでそっと竿を立てると

ゴンッ!

いきなり強烈な引き!

まさかの第一投で来た!左右にグイグイと走りますが、なんとか耐えて足元まで寄せていきます。またもタモの準備をしていなかったので、タックル強度を信じて抜き上げます。

思ったよりも重い!でもなんとか磯まで上げられました。

おぉ、メジナだ!

と、ここで重要なことに気づきました。活かしバッカンはまだゴロタ浜だ!

トコ根はかなり広い磯なので、取りに行って戻ってくる頃には確実に死んでしまいそうです。苦肉の策として水汲みバケツに海水を入れて、頭からメジナを突っ込みます。申し訳ない。

体の三分の一は飛び出ている状態ですが仕方ありません。急いで活かしバッカンを取りに行き、戻ると何とか生きていました。いや~メジナは強いですね。

ここで改めて釣ったメジナを見てみると、、、

あれ?これ尾長じゃないか?

茶グレですね。居着きかな?

宇佐美ではほとんどが口太で、尾長は宇佐美では比較的レアです。たまに釣れることもありますが、手のひらサイズばかりで過去に一度30センチを釣ったことがあるくらいでした。

これは39センチとなかなか立派なサイズです。

これは予想外で嬉しい!伊豆大島ではこのぐらいのサイズは釣ったことはありましたが、まさか宇佐美で釣れるなんて驚きでした。

昔、伊豆大島で尾長を釣った際、魚を手に持った時に暴れてエラで親指を切ったことを思い出しました。尾長はエラが鋭いので持つときはかなり注意が必要です

まさかの尾長が釣れたので、ここでいったんフカセは終了し、磯ブッコミの準備をすることにしました。

まずはジグロッドでブッコミ仕掛けを作っていきます。エサは以下の切り身ですね。足元に投入し、ロッドを固定後ドラグをゆるゆるにしました。

せっかくなのでフカセタックルを流用し、針を強いものに交換してスルルー方式で豆アジを付けて流すことにしました。

スルルーとぶっ込みの二刀流作戦です。

しばらく反応がなかったので、竿を置いて水分補給をしていると、スルルー側のウキが沈んでいます。

慌てて合わせるも何もついていない。というかハリス切られていますね。うーんなんだろ?

するといきなり

ジジジーッ!

ジグロッドのリールからドラグ音が鳴り響きます。

慌てて手に取りドラグを締めてドキドキしながら合わせると魚の重量感!

・・・うーん?そこまで引かない・・・もしやこれは・・・

ハイ、ウツボですねー。

磯ぶっ込みの代表格ですね笑 がっつり上あごに針が掛かっています。ウツボは歯が鋭いので非常に危険なので、外すのに四苦八苦していると、いきなり口から豆アジをリリース

めっちゃビビりました。てかこれ、スルルーの豆アジだよね。さっきハリス切ったのも君か。

そこから頻繁にあたりがありますが、ことごとくハリスを切られます。ハリスは8号を使っていましたが、全然ダメですね。もっと太いのを用意しないと。

おそらく切ってくるのはウツボなんでしょうね。みるみるぶっ込み用に用意した針が無くなっていきます。

友人もたまに釣りあげますが、でっかいウツボばかり。なんか嫌になってきた・・・。頻繁にあたりがあるのは面白いですけどね。

ついに最後の針もなくなりギブアップです。ちょっと準備不足でしたね。次はもっと太いハリスを用意しないと。エサはまだ大量に残っていますが、磯フカセに戻ることにしました。

友人もぶっ込み竿をセットして私の隣で磯フカセを再開です。友人にポイントを色々と説明していると

ジジジジジーーー

友人のぶっ込み竿からするどいドラグ音が!慌てて戻り合わせるも、すでに根に入られた様子。全然上がってきません。

あきらかにウツボとは違う引きでしたからね。これは取りたい。そこから5分ほど待っていると根から出てきたようで釣りあげることができました。

なんだろ・・・?お、アカハタだ!しかもかなり大きい!

いやー良いですね。宇佐美はジグでもアカハタ釣ったことがあるので、結構いそうです。

さて、私はフカセ釣りを再開します。磯際は釣れるのはエサ取りばかり。気分を変えて10mほど先にある大岩周辺を探っていきます。ここも釣れるのはエサ取りばかり。

それでもしつこく周辺を探っていくと、ウキがすすすーっと海中に沈んでいきます。

合わせるとエサ取りとは違う引き・・・でもない笑 釣れたのは20センチにも満たない小さなカサゴでした。

かわいそうなので即リリース。また足元の磯狙いに切り替えます。

潮が下がってきていますが、根掛かり覚悟でタナを2ヒロ半とぐっと下げてみました。

するとエサが残るようになり、ウキにもぞもぞとした反応が

竿を軽く立てると明らかに重量感のある魚!

いきなり根に走り出したので、慌てて堪えようとしましたが痛恨の針外れ

だーミスった・・・。

そのあとも何度も狙いましたが、パタリと反応はなくなりました。

この時はすでに夜中の1時を回っています。少し風が出てきましたが上下にウインドブレーカーを着込んでいるため、汗はダラダラ。飲み水もどんどん減っていきます。

とはいえ半袖にするとヌカカにやられますからね。強風時はいいですがこのくらいのそよ風だと集まってきます。虫よけスプレーも掛けていますが気休めですしね。肌の露出を抑えるのが一番。

その後、釣れるのは餌取りばかり。水も残り少ないので朝日が昇って気温が上がる前に撤収することにしました。正直限界でした笑

二人分の釣果です

朝マズメのジギングもやってみたかったのですが仕方ありませんね。とはいえ自己新記録を更新する口太、良型の尾長も釣れたので満足です。ブダイは結局リリースしました。

さー魚を締めて撤収です。なかなかの魚の重量感に満足しつつ、山道を登っていきます。

綺麗な花も咲いていました。なんでしょうかねコレ?

すでに気温は上がってきています。半端ない汗とともに車に到着したのは4時過ぎ。とりあえずセブンイレブンに移動してから着替えます。(実はこの判断が誤りでした。先に服を着替えていれば・・・この時にマダニが付いていたみたいで噛まれてしまいました。)

水分補給をして、眠い目をこすりながら帰路につきました。もう少し数を出したかったですが、まあ良しとしましょう!お疲れさまでした。

今回釣ったメジナ「口太」と「尾長」を食べ比べてみました。こちらも是非見てください。

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