伊豆 宇佐美 釣行記(2023.5.16-17)

釣行記

令和5年に入ってから夜釣りの調子があまりに悪く、ついにホームグラウンドの館山からいったん場所を変えることにしました。今回は静岡県伊東市にある宇佐美のゴロタ浜です。昔はよく来た場所だったのですが、館山でも十分釣れるのと、交通費が高いので最近は来ていませんでした。なので、是が非でも釣りたいところです。

出発から釣り場所まで

仕事は午前中までにして、13時半過ぎに家を出発しました。小田原マリンターミナルに16時ごろに到着。途中渋滞があったため、予定より遅れてしまいました。やはり遠いわ・・・。

ここで同行者の会社の後輩君とも合流します。オキアミ4.5kg、アミエビ1kg、グレV9徳用、キビナゴ1パックを購入しました。

ここはトーナメンターの久保野さんが経営されているお店ですね。当日もご本人がいらっしゃいました。磯・投げ情報誌でもよく記事を書かれています。

Youtuberのまりんのこいけさんも勤務されていますね。さすがにプロの方が経営されているだけあって品揃えはかなりいいです。オキアミの値段は…うん、安くはないですね笑 支払いは現金のみ。私はバーコード決済かカード払いなので、そこは少し面倒です。

コマセを作るための容器やスコップが用意されているので、お借りしてオキアミと配合エサを混ぜてバッカンに入れておきます。付けエサ用に形のよいオキアミは分けておきます。

今回はスーパーで購入したお刺身用の甘えびも付けエサ用に使用するため持ってきています。宇佐美ではあまり実績はありませんが、甘エビのむき身は特に夜釣りでは効果を発揮することがあります。

さて、いよいよ釣り場に向かいます。車を走らせ熱海を超えてしばらくすると目的地に到着です。私は平日しか釣りに行かないので平気ですが、土日は観光客でかなり道が混むので注意が必要です。

駐車場から釣り場までは、山道を100mほど下る必要があります。

道路の柵を超えてけもの道のような場所を100mほど下っていきます。

なので背負子は必須ですねえ。昨日の雨の影響もあり、かなり滑りやすくて注意していたのですが、案の定滑って転倒

いやー年齢を感じます。幸いに怪我はなしでした。ここは釣りポイントまでの道のりがかなり厳しいのと、ゴロタ浜ということであまり人気がないのか、ほかの釣り人はあまり見ないです。だからこそ釣れるのかも。個人的にはかなりの穴場だと思っています。

山道を下ること約30分、ついに宇佐美のゴロタ浜に到着です。うーん相変わらず雰囲気良いですね!この非日常的な環境がたまらないですね~。しかも釣れるので最高です。家から近かったら通いこむのですが、遠いし交通費が高いのがネックなんですよねえ。近い人がうらやましい。

奥に見えるのがトコ根です

ゴロタ浜には先客はいませんでした。まあ、先客いてもゴロタ浜なのでポイントはいくらでもありますし平気なんですけどね。

今回は、潮どまりの20:50までゴロタ浜を攻めた後、トコ根という磯に上がって朝まで釣る予定です。トコ根では釣りしたことがないので暗くなる前に現地を確認します。

トコ根にも先客はいませんね。ここはかなり広い磯なんですが、ポイントは一番奥の場所みたいです。うーん雰囲気あります。一番奥の場所から海をのぞいてみると、30~40のメジナが群れで泳いでるのが見えます。もうここで釣りを開始したい欲求にかられますが、ゴロタ浜に戻り釣りの準備を開始します。

こちらがトコ根です。かなり広い磯ですね。

ゴロタ浜にて

足場の良い岩の上に乗ってゴロタ釣り開始です。5mほど前に大きな岩があるのでその周辺を狙っていきます。後輩君はゴロタ経験が浅いので、同じ岩の上でやることにしました。

たまに大波が来るやりにくい状況です。自作のカン付ウキ(3B)を使用して、ハリスは矢引と短く設定し、針の上30cmほどにガン玉を打つ仕掛けで挑みます。

ゴロタの釣りは、波打ち際に近いサラシが出ている場所や根の周辺がよく釣れます。そのため狙う場所の水深はかなり浅く、タナを深くするとすぐに根掛かりしてしまいます。コマセは引き波に合わせて足元に入れていきます。

すると1投目でいきなりウキが海中に沈みます。小気味良い引きでメジナっぽいですが、これは小さい。20cmくらいの尾長ですね。最近釣れていなさ過ぎていて、こんな小メジナでもかなりうれしい。一瞬キープも考えましたが、さすがにかわいそうなのでリリースです。2投目もほぼ同じサイズで連チャンです。

これは期待できますね!さすがは宇佐美のゴロタです。もっと大きなサイズこい!後輩君も同じサイズを釣っているようです。これは夕マズメが期待できますねえ~。

サラシや根周辺を狙っていきます。

ゴロタ用に自作したウキもいい感じです。少し大きめのサイズにしたのでゴロタ特有の波にも弾かれずに海面にしっかりとなじみます。

夕マズメで薄暗くなったときに後輩君が30オーバーのメジナを釣りあげました。地合いきましたね。いいなー。甘エビで釣れたそうです。私もさっそく甘エビにチェンジ。そんなに数を持ってきているわけではないのでここぞというときに使います。

が、全く反応なし・・・。小メジナも釣れなくなりました。大物が寄ってきているはずと自分に言い聞かせながら色々な場所を探りますがアタリがありません。うーん。むずかしいな。

ふと後輩君を見ると竿がきれいに曲がっています。おぉこれはでかい。釣りあげたのは先ほどよりも大きい35cmくらいの口太です。いやーすばらしい。ゴロタ浜の釣り方をアドバイスするつもりが逆にどうやって掛けているのか教えてほしいくらいです。

エサはまた甘エビとのこと。自分も甘エビ使っていますが反応はありません。

ちなみに宇佐美では尾長は大きくて30cmくらいまでしか釣れたことはありません。それ以上のサイズとなると口太です。潮通しの良い場所ではないので、回遊するサイズの尾長は入ってこないのかもしれません。

手前を攻めても反応がないので沖を攻めますがスズメダイが釣れてしまいました。うーん、これはよくないですね。ゴロタ浜の特徴として波打ち際に近いところは遊泳力のあるメジナのような魚しか入ってこれないので、エサ取り小魚はほぼいません。ただ、沖の方はやはりいるんですよね。

と、ここで潮止まりを迎えてゴロタ浜での釣りはタイムアップです。やばい、私は釣れていない…。嫌な予感がしますが、気を取り直して釣り座をトコ根に移します。

トコ根にて

トコ根では、一番奥の海面から5m以上の高台を釣り座にしました。外洋側ではなくゴロタ浜を見下ろす釣り座です。足元の磯際と10m位離れた大岩周辺が狙うポイントです。

右奥の大岩周辺と、磯際足元を狙います。水深がないように見えますが、2~3ヒロはありました。

後輩君は外洋に面した場所でフカセとブッコミを併用で行うとのこと。すると置き竿にしていたブッコミ用の竿が海に引っ張られています。

慌てて竿を手に持ち、合わせます。しかしラインがどんどん出されて最後は無念の針外れ…。針が完全に曲げられていました。全く止められなかったと言っていたのでクエ系かもしれません。

やはり夜の磯釣りこういう大物に巡り合える可能性があるのでやめられませんよね!がぜんやる気が出てきたので、自分もポイントに戻って釣り開始です。

こちらはゴロタ浜と違い水深が深いので、タナを2ヒロ半で底を狙うイメージで開始です。磯際5cmを目安に足元にウキを投入します。

外洋側からたまに大波が来てなかなか磯際のキープが難しい。試行錯誤をしてなんとかウキを落ち着かせた瞬間、ウキが勢いよく海中に吸い込まれます。

これはなかなかのサイズ!重量感はありますが、3号竿なので抜けると判断し、そのまま抜き上げます。おーいい口太だ。このサイズはかなり久々なのでめっちゃ嬉しい。大きさを測ると36cmと夜釣りにしては少し物足りないサイズですが、当然キープします。

久々の30オーバー。嬉しすぎました。

地合いかもしれないと、魚をキーパーに入れてすぐに釣りを再開します。すると数投後、ほぼ同じ場所で勢いよくウキが海中に消しこみます。ウキの勢いのわりには重量感がなく、あっさりと釣れました。

これはクロソイですね。まあまあのサイズなのでキープします。と、ここでまたもやパタリとあたりが途絶えます。

気分転換に針にキビナゴを付けて流してみたりといろいろ試しますが、たまにエサ取りにかじられるくらいで期待するハタ、クエ系はかかりません。

後輩君の様子を見に行くと、あの後、ハリスと針を最大のものに変えてブッコミを続けていたみたいですが、何度も針外れやハリスを切られ、最後に上がってきたのはでっかいウツボだったそうです笑

ただ、最初に針を伸ばされた大物は明らかにウツボと違う引きだったので、そちらはクエ系の可能性がありそうとのこと。いいなー。次回の宇佐美夜釣りでは自分もブッコミ仕掛け持っていこうと決心しました。

後輩君もブッコミ用のエサがなくなったので、こちらでフカセをやるとのこと。私は少し疲れたのでキビナゴを流しながら休憩しつつ電気ウキを眺めています。

真夜中の電気ウキの光ってなんか吸い込まれるような感じで好きなんですよね。ケミホタルの光も捨てがたいですが。空を見上げると満天の星空。仕事のストレスが癒されていきます。夜釣りに来てよかった…。

後輩君は私が釣っていたポイントでフカセを開始。磯際がポイントだよーと教えたら、いきなり竿を曲げています。しかもなかなか浮いてこないサイズ。嬉しいような悔しいような笑

タモ入れを手伝って上がってきたのは40cmの口太です。しかもかなり太い。これはキロオーバーだなあ。うらやましいです。その後も後輩君はさらに同じサイズのメジナを追加しています。

丸々とした40メジナです。後輩君の釣果です。

すごすぎです。自分もフカセ釣りを再開しますがアタリはなく、後輩君もアタリが途絶えます。短い地合いだったなあ。休憩しなければよかったと後悔しますが、後の祭りですね。

後輩君はカゴ釣りをするとのことで、外洋側に移動しました。私はまだまだメジナが釣りたいので磯際継続です。

しかし、アタリはなく時間ばかりが経過します。コマセ、付けエサも残りわずか。伊豆まで来てこの釣果じゃ厳しい。焦る気持ちを抑えながら、ふと全くアタリのなかった大岩周辺を攻めてみます。

するとウキが微妙なアタリを示します。エサ取りとは違うような…?思い切って合わせるとなかなかの引き。やった魚だ!しかも大きい!手前までなんとか寄せますが、ここから足元に突っ込んできます。竿を立てて溜めていると観念したのか浮き上がってきました。

極力ライトで海面を照らしたくないので、気合で抜き上げます。うぉ、重い…切れるかも?と一瞬躊躇しますが、よいしょーと掛け声とともに抜き上げました。ふぅー切れなくてよかった。

さてさて40はいったろーと確認すると、銀色です。あれ?クロダイだ!これは嬉しい。しかもジャスト40cmで身も分厚く良型です。宇佐美でクロダイは初めてですね。いやーゴロタ浜でも釣れるんだなあ。砂地があるような場所にいるイメージがあったので意外でした。ここでコマセも切れて夜も明けてきたので、フカセ釣りは終了です。

最後のクロダイのおかげでなんとか満足できる結果となりました。

綺麗なクロダイでした。

ジギングチャレンジ

朝マズメはジギングをすることに。夜の磯釣りは朝マズメに青物とかが狙えるのがいいですよね。昔、宇佐美で夜釣りしたときは、青物こそかからなかったものの、短時間でカサゴ、メバル、アカハタ、ソイと根魚祭りだったので、かなり期待が高まります。

ダイペンやミノーなどまずはプラグ系を外洋側に投げ込んでいきます。

朝日が昇ってきました。遠くに潮目が見えますね。もちろん届く距離ではありません。

しかし、反応は全くなし。潮通しが良くないのか宇佐美で青物は厳しいのかもしれません。

ソフトルアーを使って根魚狙いに切り替えます。リフトフォールで根魚を誘っていきますが、アタリはなく根掛かり…。

まあ、ゴロタ浜なので根掛かりはつきものです。仕方ありません。しばらくルアーを投げていると、「きました!」との後輩君の声が。20cmくらいのクロソイです。

私も負けじと投げ込みますが根掛かりです。地球と格闘をしている間に、後輩君はさらに同サイズのクロソイを追加しています。キミ釣りうまいね…。今回は完全に敗北です。

そうこうしているうちに完全に夜が明けました。終了ですね。宇佐美の夜釣りにしては、自分はいまいちでしたが、後輩君は6匹と良い釣果です。磯場を洗い流し、魚を締めて引揚げます。

左上の3匹が私の釣果です。残りは全部後輩君です。くやしい。

帰りは行きと逆に山道を登ることになります。下りの方が滑るので危険ですが、登りは体力的にキツイですね。しかも夜釣り明けなのでかなり体に堪えます。車に戻った時は汗びっしょりでクタクタでした。あー疲れた。

帰りは眠い目をこすりながらの運転です。しかも東名は工事の関係で10km以上渋滞の様子。だめだ、これは保たないと判断し海老名SAで少し仮眠をとります。その後何とか渋滞を抜けて帰宅したのは12時前。やはり遠いですね。

ですが、今回はどうしても釣果を出したかったので、宇佐美まで遠征した甲斐がありました。まあ、欲を言えばもう少し数を釣りたかった笑

次はホームグラウンドの館山で釣果を出していきたいところです。

今回の結果

【釣行時間】18:30-翌7:00

【水温】19.0℃

【使用タックル】アルデナ3号 レマーレ6000 道糸フロート6号 ハリス4号 マダイ10号 9号 自作ウキ4B、3B

【コマセ】オキアミ4.5kg アミエビ1kg グレV9徳用

【付けエサ】オキアミ、甘エビ、キビナゴ

【釣果】メジナ36(20:53オキアミ)、クロソイ20(21:02オキアミ)、クロダイ(2:46オキアミ)

今回釣ったクロダイで「タマゴの煮つけ」メジナで「塩釜焼」を作ってみました。ぜひこちらの記事もご覧ください。

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