いよいよ春を迎える時期となってしまいました。いまだに寒メジナ釣れていません汗
前回行った小湊はポテンシャルを感じたものの波が高く思うような釣果が出せませんでした。もう一度行きたい!と3月21日に釣行を計画したのですが、あいにくの波の高さ。小湊ではうねりで怖い思いをしたので、無理をせずいつもの洲崎に向かうことにしました。
同行者がわざわざウェーダーを買っていたので、折角だから前から行きたかった洲崎の「禁漁区横の磯」に向かうことにしました。ここは、下見で現地を確認しているものの、雑誌で書いてあったとおりウェーダーでしか入れない場所で
よく行く「お台場海浜公園」と「洲崎西遊歩道先の磯」の間に位置する磯です。潮位80センチを下回らないとウェーダーでも渡るのが厳しいとのこと。ここならメジナに出会えるかも!?
釣りデータ
【時間】17:00-21:00
【水温】13.6℃
【コマセ】オキアミ3kg、アミエビ1kg、グレパン
【付けエサ】オキアミM、自家製オキアミハード
【当日の状況】
釣り場まで
いつもであれば「マリンスポット釣吉」さんに集合なのですが、今回は「太洋釣具餌センター」さんに集合にしました。というのも、この時、館山市でPAYPAY10%オフ中だったんですね!
そこで知ったのが「マリンスポット釣吉」さんは南房総市だということ。勝手に館山だと思っていたわ笑
「太洋釣具餌センター」さんも家庭的でなかなかいい感じですね。駐車場が少し狭いですが、オキアミの値段も安いしコマセも作ることができます。洲崎で釣りするならここを使ってもいいなあ。
コマセを作らさせてもらい、さっそく洲崎西漁港に向かいました。港に着いたのは17時過ぎごろ。
もう夕方ですね。港では漁港関係者が赤い海藻を干す作業をされています。なんの海藻なんだろ?
背負子に荷物をまとめて、港から北側の公園脇から小道に入り目的の磯へ向かいます。
小さな港を左手に道沿いに進むと舗装された道から砂利道へと変わります。
歩くこと約10分ほどでしょうか。「禁漁区横の磯」が見えてきました。ここも洲崎特有の磯と変わらず、砂岩質でツルツルした磯ですね。コケや海藻が生えているとかなり滑りやすいので注意です。
私のウェーダーはむかーしにAmazonで買った超安い代物なので、当然靴底はゴムです。試しに磯の上を歩くと速攻滑る。やっぱりだめか・・・。
なので、今回は新兵器「ワンタッチ型のアイゼン」を購入しました。そのまま靴底に装着しバンドで固定するという代物です。
ちょっとサイズ感あってませんね笑 大丈夫かなこれ・・・汗 装着してさっそく磯の上を歩いてみます。おぉ、すごいなコレ。全然滑らないぞ。同行者はフェルト底のウェーダーですが、場所によっては滑っています。でもこのアイゼンだと全く滑りません。
これはマジで素晴らしい。安いしオススメですね。ただ、難点としては、長時間装着して釣りをしていると足の裏が少し痛くなるところですねw あとは耐久性ですねー。とりあえず1回の釣行では全然平気でした。
さて、ウェーディングで目的の磯まで渡っていきます。釣り雑誌情報だと場所によってはかなり水深があるとのこと。
最初は膝くらいの水深でしたが、どんどん深くなっていきます。
・・・いや、めっちゃ深いなコレ! 磯まで2mの位置まで来ましたが、すでに腰辺りまで水が。こわっ。先はまだ深そうに見えます。これ以上は進めない。
そういえばルートを誤ると深いと書いてあったな。水の中をよく見ると目印の岩の右側が浅いな・・・。こっちか!ルートを変更し何とか渡り切りました。
このミゾは波が入ってこないので渡りやすいのですが、ルートを誤ると水深がエグイので注意が必要ですね。あーこわかった。
磯の上に上がって周りを見渡します。かなり大きいですねー。左側に深いミゾがあるな。ここが拠点ですな。磯を見ると波をかぶった様子もないし。外洋側は磯が低く水深も浅いのですが夜釣りだと釣れる場所だそうです。
いざ実釣!
まだ明るいのでミゾの磯際を攻めることにしました。王道ですね。まずは1.25号の竿で挑戦。波が結構荒い。前回の小湊ほどではないですが。うねりが定期的に入ってきて仕掛けを流してしまうので、磯際キープがかなり難しいです。
本当は出来るだけ沖側に釣り座を構えたいところですが、沖側はたまに波が這い上がってくるので厳しいですね。しばらくはミゾの奥を流していましたが、反応はなし。やはり沖側を狙うか。うねりの合間に仕掛を投入していきます。
仕掛けが落ち着いた瞬間、ウキがスッと引き込まれます。合わせるとそこそこの引き!メジナっぽい!1.25号の竿なので慎重にやり取りして上がってきたのは30cmほどの尾長でした。
ちょっと小さいですが嬉しい!今季初メジナと言っても過言ではないでしょう。(コッパは釣っていますw)
やっぱりいるんだなあ。ちょっと前に水族館で見たメジナも磯際に群れでいたので、根掛かり覚悟でも磯際を狙うのは間違いないですね。
しかし、ここから続かず沈黙。暗くなってきたので3号竿に変更しました。夜は浅い外洋側が熱いとの雑誌情報なので、釣り座を変更してみました。
ウネリが大きな波となって定期的に打ち寄せてくるかなりやりにくい状況。引き波に合わせてコマセを足元に打ち、仕掛けを15mほど沖に投入します。
が・・・たまにウキが沈みますが魚のあたりなのか波で揉まれているのか、合わせても針掛かりはしません。うーん難しい。30分ほどやりましたが、反応はなく元のミゾに戻ることにしました。
さっきよりもウネリがひどくなってますねえ。これ以上荒れるのなら撤収かも。潮位は下がっているので、磯自体はかなり露出してきています。なので、さっきよりも沖側に釣り座を移動し、足元の磯際を狙ってみることにしました。
うねりの合間にウキを投入し、磯際5cmをなんとかキープしていくと・・・ウキがじわーっと沈みます。
ん?根掛かりか?竿を立てると動かない。やっぱり根掛かりか、攻めすぎたかー。
と思ったら急に足元に突っ込む!うぉ魚だ!しっかり竿を立ててグッと突っ込み耐えます。根に突っ込む特有の引き。これはメジナに違いない。何とか海面に浮かし、3号竿を信じて抜き上げます。
結構重い・・・ふぅーなんとか無事に釣れました。
見ると丸々と太った口太メジナです。やったあ!ついに寒メジナゲットだぜ。
大きさは37センチとそこまで大きくありませんが、最近の貧果からすると素晴らしい釣果!まじでうれしい。あとで重さを測ると、さすがにキロオーバーは無理でしたが、750gほどありました。
魚をキーパーに入れて再度同じ場所を狙っていきます。どんどん海が荒れて来ていますが、うねりの合間に仕掛を落ち着かせると・・・先ほどとほぼ同じ場所でウキがじわーっと沈みます。
おっしゃ!竿を立てるとずしっとした重量感。さっきよりも引かないな。3号竿なので余裕で抜き上げます。
またもメジナ!先ほどよりも少し小さいですが立派な口太メジナです。地合い来たな!
同行者を見ると全く釣れていない様子。ぜひ釣ってもらいたいので、この場所のポイントを説明し釣り座を譲ることにしました。
ところが・・・地合いが終わったのか同行者には反応なし。その横で釣っている私も同じ状況。うーん難しいなあ。色々な磯際を攻めてみますが、どんどん波が高くなり磯際キープはほとんどできない状況に。干潮でこの状況だと、潮が上がってくる頃にはかなり危険だな・・・。コマセも残り少ないし残念だけど諦めますか。
同行者が釣果ゼロだったので申し訳ないけど、戻りもウェーディングすることを考えると無理も出来ません。荷物をまとめて引揚げることにしました。
帰りはど干潮なので、ヒザくらいの深さで渡ることができ、行きほど危険を感じず無事に戻ることができました。海が穏やかであればもっと釣果を伸ばせそうな磯でしたね。雑誌によると場荒れしていないからか、メジナ、クロダイはもちろんのこと、尺メバル、クロソイなどの根魚や時にはヒラスズキなど多種多様な魚が釣れるそうです。
うーん夢しかないな!また来ます!
釣った魚を食す
釣りも好きですが、同じくらい食べるのも大好き!
ということで、今回から釣った魚をどのように食べたか書いていきます。完全に自己満足です笑
帰ってからエラと内臓を取っていると、口太33cmから卵巣が、37センチから白子が出てきました。さすが寒メジナ。すごいぜ!新鮮なので卵巣も白子も食べていきたいと思います。
尾長の塩焼き
こちらは一晩だけ寝かせた尾長です。30cmと中型ですが身が薄いので刺身ではなく塩焼きで食べてみました。
鱗を取って軽く水で洗いしっかり水分をふき取ってから、包丁で皮目にバツの字に切れ込みを入れます。次に切れ込みを入れた面だけ塩を振りました。好みによりますが両面に塩を振ると塩味がる良くなりすぎるので私は片面のみに振っています。それでも十分美味しいですね。
塩を振ってから30分くらい常温で放置します。すると身から水分が浮き上がってくるのでキッチンペーパーで拭き取ります。この水分は臭みが含まれていることがあるのでしっかりと拭き取ってください。
最初に振った塩はある程度身に浸透していますが、ふき取ってしまった分もあるので、再度軽く全体に塩を振ります。あとは見た目を綺麗にするため、胸ひれと尾びれに飾りの塩を付けます。まあ、これは見た目ですね笑
ここまで出来たら魚グリルに入れて焼くだけです。たまに焼き具合を見ながら焼きすぎないように注意します。
はい、焼すぎたー!
出来上がりました。ちなみにうちの家族はメジナの塩焼きが一番おいしいと言います。さて、身は薄いけどこの子はどうかな?
うん、うまい!上品な甘みとほのかな塩味が最高です。身は薄いけど美味しいですね。さすが尾長だ。ごちそうさまでした。
口太メジナの茹で白子<ポン酢、ワサビ塩、刺身醤油>
さーて、個人的には最も楽しみなメジナの白子です。むかーし食べた白子は絶品だったので期待しかありません。
一晩たった白子です。まずは調理酒を掛けて30分ほど放置。キッチンペーパーでしっかりふき取り血管などを除去します。そして一口サイズにカット。
水と調理酒を半々に入れて沸騰させ白子を投入します。今回は30秒ほど加熱。もっと短くしても良いと思うのですが、一晩たっているので念のために眺めにしました。時間になったらすぐに引き上げて氷水で冷やします。
水分をふき取ると完成です。さー食うぜ!
今回は王道のポン酢、そして刺身醤油、ワサビ塩の3種で食べてみることに。そして当然日本酒を用意します笑
まずはポン酢から。一口入れるとポン酢のさっぱりした風味の後に濃厚な白子のうまみが口の中いっぱいに広がります。そして日本酒をゴクリ。うますぎる・・・。
次に刺身醤油。こちらは九州醤油でかなり濃厚甘口のものです。白子に少し醤油を付けていただきます。醤油の甘味、そして白子の旨味・・・。そして日本酒をゴクリ。うまい。でもちょっと醤油が強すぎますね。ふむふむ。
次はワサビ塩です。これは以前伊豆旅行に行ったときに買ったものです。塩を軽くつけていただきます。白子の濃厚な旨味に良いアクセント!そして日本酒をゴクリ。うまいなあ。でもポン酢の方が白子の濃厚な旨味を引き立てている気がする。
でもどれも美味い。というか日本酒に合いすぎるwww
気づけばあっという間に食べてしまった。日本酒と最高のマリアージュ。メジナの白子めちゃくちゃ美味しかったです。
メジナの煮つけ
3日熟成させた口太メジナ(33cm)を使いました。大きくはないですが身は厚く美味そうですね。煮つけにしていきます。
私は煮つけが苦手なのでこちらのレシピを参考にしました。
煮つけと言えば時間をかけてコトコトというイメージですが、この作り方だと6分くらいですね。ちなみに砂糖は大さじ4のところを3にしました。子供は辛いのが苦手なのでタカノツメも入れていません。
出来上がったのはコチラ!
美味そう!付け合わせのごぼうと長ネギがいい感じ。さてさてお味は・・・?
これは・・・めちゃくちゃ美味しい!短時間の煮込みなので身はふっくらとして白身の旨味を残しています。タレの味付けは濃いのですが、身に浸透していないので、身にタレを付けると丁度よいです。
しかもメジナ自体が脂が乗っているので最高に美味しい。箸休めのゴボウと長ネギも良いアクセントをしています。イヤーまじで美味い。正直今回の料理で一番うまいです笑
これはリピ確定ですね。美味すぎた。
メジナの刺身盛り合わせ
最後に私が一番得意な刺身の盛り合わせです。3日間熟成させた一番でかいメジナを使っていきます。
ウロコをとり頭を落として三枚におろしていきます。
半身は焼霜造りにしたいと思います。包丁で半身を縦に半分にするとともに中心の中骨を取り除きます。皮に縦で2本の切れ込みを入れます。これをしないとバーナーで炙った時に皮が縮んで身が反ってしまいます。バーナーで炙る前にボールに氷水を入れておきます。
準備が出来たらバーナーで皮をしっかり炙っていきます。結構長めにするのがポイントです。メジナの皮は分厚いのでしっかり火を通さないと嚙み切るのが大変になり口当たりも悪くなります。
炙ったらすぐに氷水に入れて締めます。
冷えたら取り出し、しっかりとキッチンペーパーで水分を取り除きます。もう半身は皮を引いて普通に柵にします。
大根と人参でツマを作り、レモンと大葉をひいて刺身を並べていけば完成です!
美味そう!刺身醤油で頂きまーす!
まずは普通の刺身を。パクリ。臭みは全くなく上品な白身の甘味とメジナのさわやかな風味が口に広がります。めっちゃ旨いな。正直、時期ではないメジナはまずくはないのですが旨味は少なく、家族はよく「味がしない」と言います。
だけど、このメジナは旨味がすごい。白子を抱えていたので脂が乗っているわけではなかったですが、旨味が強いですねえ。
次に焼霜造りをパクリ。香ばしい風味とメジナの旨味が口に広がります。最高!いやーこれもクセになる味だ。でもメジナ自体の旨味が強いので、普通の刺身で食べた方がしっかり味わえますね。
旬でないメジナであれば焼霜の香ばしさがアクセントになって良いかもしれません。美味しかったー。やっぱり旬は違うんだなあ。最高でした。
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