関東にゲリラ豪雨の予報もあり釣りに行くか迷っていましたが、悪天候に弱くて有名な(自分の中でですが)館山が珍しく風も波も弱い予報でしたので、「洲崎西港遊歩道先の磯」で夜の磯釣りをしてみました。
2年ほど前に偵察がてらフカセ釣りをしたことのある場所で、その時はメジナ1と寂しい釣果でした。南房総特有の低い磯で、水深も浅くミゾや根回りを狙っていくタイプの釣り場です。
過去に磯・投げ情報誌にも紹介されており、夜釣りであればコショウダイを含めた大物が釣れるとこのこと。いいですねー。
同行予定だった友人は仕事の関係で急遽これなくなったので、久々の単独釣行です。釣りは仲間とワイワイやるのも楽しいですが、単独でも十分楽しめるのが良いですよね。
釣りデータ
【釣行時間】18:00~23:30
【水温】ーー℃(また測り忘れました。すみません。)
【コマセ】オキアミ3kg アミエビ1kg 夜釣りパワー白
【付けエサ】オキアミ2Lサイズ 甘エビ キビナゴ
【当日の状況】
釣り場まで
自宅を14時半ごろに出発し、高速を進んでいくと断続的に激しい雨が降ってきます。ゲリラ豪雨というほどでもありませんが、たまに雷も落ちていて少し心配になってきました。釣り場で雷雨になれば即終了ですからね。
オキアミの解凍をお願いしていた「マリンスポット釣吉」さんに着いたのは16時半ごろ。こちらは途中の豪雨はなんだったんだというくらい快晴です。
むしろ暑い。気温は32℃。夕方なのに30℃越えはキツイ。今年はやはり異常ですね。
釣吉ではオキアミ3kgとアミエビ1kg、配合エサは夜釣りパワー白を購入。白い配合エサは夜でも目立つため、潮の流れが読みやすいのでお気に入りです。
付けエサはキビナゴとオキアミ2Lサイズを選択。明るいうちはエサ取りで釣りにならないと思うので、キビナゴで遊ぶ作戦です。
釣り具屋から車で走らせること約30分。洲崎西港に到着です。
すでに時間は17時過ぎ。駐車スペースは港に入ってすぐ右手に3台ほどあります。そこ以外の駐車スペースは釣り宿の駐車場なので注意が必要です。夕方だからなのか、港には誰もいません。
この港では過去にイサキ、メジナ、クロダイを釣ったことがあります。小さい漁港ですが、なかなかのポテンシャルがあるところ。特に夏の時期はイサキ狙いの人が多いです。
しかしこの日は釣り人もいません。コロナ過でこの港も釣りは禁止になったのかな?
漁港を横目に背負子を担いで南側の遊歩道から磯へと進んでいきます。いい眺めですねえ。
海が近いからか遊歩道にカニが歩いていますね。これ、エサにも使えそうだなw
歩くこと10分。お目当ての磯に到着です。まだ気温が高いので汗びっしょり。ここで1本目の水を飲み切ってしまいました。
まずはキビナゴから
久々の場所なので地形を把握するために、針先にゴムおもりを付けて水深をチェックします。1ヒロから深いところで2ヒロといったところ。洲崎の磯は大体こんな感じで浅いですね。
深けりゃいいってものでもないですし、むしろ浅くてミゾのある地形の方が得意なので、私はこういった場所は大好きです。
海はほぼ凪状態。風はたまに吹く程度。やはり暑い・・・。
500mlの水は2本ありましたが、すでに残り1本。2Lペットボトルにすればよかったと後悔です。
ある程度地形を把握したので、キビナゴを付けて釣り開始です。コマセは撒かず、キビナゴを撒き餌として撒いていきます。
ただし、勢いよく撒いていくとキビナゴが足りなくなってしまうので、キビナゴを2匹撒いてそこに仕掛を投入する省エネ作戦で挑戦します。1投で2~3匹消費する計算ですね。
と、ケチケチするるーを開始しましたが、ケチりすぎているからか全くあたりがありません。いろいろな場所を探ってみますがダメですねー。
たまにウキが沈むのですが、どうやら小魚につつかれている様子。釣り座を変えますか。
次の場所は暗くなってからフカセする予定だった場所です。釣り座から見える範囲に根が点在しているので、狙いどころは盛りだくさん。
足元から丁寧に探っていきますが、同じく反応はなし。すでに周りは夕マズメで薄暗くなってきました。ウキにミライトを付けて夜釣りモードで継続します。
すると、釣り座から右奥の離れ根付近を流していたところウキがすすーっと沈みます。
お、あたりかな? 合わせるも空振り。 しかしエサは取られています。
何かいるなあ。再度狙いますが、また反応はなし。この時点で早くフカセ釣りに移行したくなってきましたが、我慢して潮どまりの19:40まで粘ってみました。結局なにも釣れず。
キビナゴ作戦は終了です。
本命のフカセ釣り
ハリス、針をフカセ用にチェンジしフカセ開始です。ウキは3Bの自作ウキ。前回試作品として作ったウキをまた試します。感度が良くてお気に入りです。
まずは足元の磯際から狙っていきます。ガン玉を打って磯際キープを試みますが、思ったよりも潮の流れが速く、あっという間に右から左へ流されていきます。
うーんやりにくいな。雑誌の情報だと足元がオススメとのこと。何度かトライしますが全くは反応ありません。
あきらめてさきほどキビナゴで少し反応のあった、左の離れ磯の際を狙ってみます。こちらは少し沖に出る潮がありますね。コマセがうまく沖に広がりそうな良い潮です。
たまに沖側から大きな波が離れ根を越えてきてかき混ぜられますが、足元もとよりも断然狙いやすい。
すこしウキを流していると、微妙にウキに反応があります。回収するとエサは取られています。
エサ取りだろうなあ。しばらくタナを調整したりエサを変えたりと、あの手この手で同じ場所を攻めますが、ヒットには至りません。
なので、思い切って離れ磯の沖側に仕掛を投入してみました。
離れ磯の沖側は左から右へと流れがありますね。あまり流しすぎると目の前の別の離れ磯の裏に回り込んでしまう難しい潮です。
ウキを流していると左の磯と目の前の磯の間でウキがぐっと沈みます。軽く合わせるも空振り。
ん?魚ではないかな?
また、そこへ流してみると同じ場所でウキが沈みます。ラインであたりを取ると魚ではありません。そこにどうやら沖へと向かう強い潮の流れがあって、ウキが沈んでしまうみたいですね。潜り潮ってやつですかね。
なので、潜り潮に流しつつラインであたりを取ることにしました。ウキは沈んだままどんどん右へ流れていきます。
ついに目の前の磯の裏側へ回ってしまいました。ここで掛けても取り込めないよなあと回収しようとしたその時、
ガガッと竿に来る大きなアタリ!
お、やっときた!しかし掛けた場所が悪い!なんとか竿を立ててラインを目の前の磯に引掛からないようにしていると、魚から磯を回り込んでこちらに来てくれました。ラッキー。
手前でさらに粘られましたが、そのまま抜き上げました。35センチほどの口太です。
やったー!丸々として美味しそうです。磯の裏に隠れていたのか。
もう一度、同じ作戦でウキを流していきます。ですがそんなにうまくはいきませんでした、今度は先にラインが磯に引掛かかってしまい、ウキごと仕掛けをロストです。試作ウキが・・・。
地合いかもしれないので、急いで仕掛けを作り直します。磯裏はあきらめ、左の磯と目の前の磯の間を流すことにしました。あまり沖を狙うと先ほどと同じことになってしまうので、もう少し手前を狙うイメージです。
磯の間も若干右に流れる潮です。目の前の磯の左側にウキが寄って言った瞬間、ウキがすっと沈みます。
合わせるとなかなかの引き!さっきより小さいかな?手前に寄せて抜き上げます。
30そこそこの口太ですね。
また、同じようにウキを流すと連チャンでメジナがヒット!これは楽しい。30-35と中型の口太ですが、意外に丸々としていて美味しそうです。
地合いですねえ。チャンスを逃すまいと釣りあげていきます。1度針外れでバラしてしまいましたが、この時点でメジナは4匹。いいですねえ。
ここで少しあたりが遠のいたので、残ったキビナゴに付けエサを変えて同じ場所を狙ってみます。
なかなかアタリはありません。空を見上げると満天の星空ですが、海の右奥方向(東京?)の空ではたまに雷が落ちているのが見えます。
予報では日を跨ぐと館山も天気が崩れるようなので、4匹も釣れているし早めに引き上げても良いかなと考えていると、ウキがじわーっと沈んでいきます。
少し波が出てきたので、その影響かと思い少し竿をあおると生体反応が!
魚だ!しかもけっこう重いぞ。メジナほどの引きではありませんが、なかなか浮いてきません。抜き上げられないサイズではないので、気合で抜き上げました。
40はいかないサイズの立派なオジサンでした。今季初オジサン!やったー!
キビナゴに食ってきたのは初めてでした。オジサンは甘エビによく食ってくるイメージがあります。
と、ここで少し雨が降ってきました。予報よりも少し早い。この時点でコマセもかなり少なくなってきたので、急ピッチでコマセを撒いて早めに引き上げることにしました。
すると、コマセのドカ撒きが利いたのか、またも同じ場所で35ほどの口太を釣り上げました。
すでにメジナ5、オジサン1です。もう十分ですね。
コマセをなんとか撒ききり撤収です。
メジナ脱走事件
と、ここでまさかのアクシデントが発生。まずは魚を締めようと活かしバッカンを覗いた時です。
あれ?魚が少ない。え。もしかして逃げた?慌ててバッカンの周囲を探すも魚はいません。
どうやらバッカンから飛び出してそのまま海中へ落ちてしまったみたいです。エアーポンプの調子が悪いので、バッカンぎりぎりに海水を入れておいたのが裏目に出ましたね。
本来はメッシュの中蓋のチャックを閉じておくところ、魚をすぐに入れるとためにと開けたままにしていたので脱出されたみたいです。
今まで開けておいても逃げられたことはなかったので油断していました。次からは気を付けないとなあ。6匹もいればいろいろな料理が試せたので残念です。
せっかく数が釣れたのに最後に逃げてしまうというオチが待っていましたが、それでも全部で4匹をお持ち帰りできたので、なかなか満足のいく釣行となりました。
噂ではここは大物も出るみたいですし、また来たいですねー。
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