夜の磯釣りを実際にやってみよう!といっても、どんな釣り場が良くてどういう釣り方をしたらいいのかわからないですよね。
基本的には日中の磯釣りと大きな違いはありませんが、夜の磯釣りならではのポイント、仕掛けの組み方、釣り方のコツが実はあります。とはいっても日中の磯釣りよりも釣りの難易度自体は下がるので安心してください。
磯釣り初心者でもコツをつかめば難なく釣れることは間違いないです。
また、夜の磯釣りの計画を立てるところから家に帰るまでの一連の流れについても、わかりやすく紹介していきたいと思います。
今回は、夜の磯釣りの計画の立て方、ポイントの選び方、釣り方の一連の流れについて、詳しく解説していきたいと思います。
これから夜の磯釣りを始めてみたいと考えている方々はぜひ参考にしていただければと思います。
夜釣りの計画を立てる
夜の磯釣りは暗い中の釣行となるため、できるだけ無駄な行動を避けたいものです。そのため、事前の計画をしっかりと立てることが重要です。
計画を立てるイメージはこのような感じです。
なかなかハードですよね。実際は満潮や干潮の間に休憩したり、ある程度釣果が出ると早めに引き上げたりするので、12~14時間ぶっ通しに釣りをするわけではありません。
また、通い慣れた磯だと、地形は把握できているので、夜中からスタートすることも可能です。
日程の決定
まずは、実施する日時を決めていきます。
①家庭、仕事の都合
②潮回り
③天気
の順で決めていくと良いでしょう。
自由な時間があり、家庭や仕事は気にしなくていい人は②からですね。うらやましい。
①家庭、仕事の都合
私の場合、仕事の段取りは比較的自由が利くのですが、奥様の許可を取るのに毎回四苦八苦しています。基本的にはOKを貰えるのですが、毎回「また釣り?」と嫌な顔をされています。
平日釣りがいけない方は、土曜の夕方からスタートとなるでしょう。
休日の場合、場所の確保がなかなか難しいですが、人が先に入っていた場合でも、夜には引き上げる可能性があるので諦めないでください。
仲間と一緒に行く場合はみんなの予定を揃えてからですね。
実は釣りの予定を立てるときが一番楽しい、なんて思っています。
②潮回り
釣りに行く段取りが決まったら、潮回りを見ていきます。
潮回りの確認には、タイドグラフというアプリが非常に使いやすいです。無料版は1月分しか見れないので、1月以上先の潮位が知りたい場合はネットで確認しています。
よく釣りには大潮が良いと言われますが、夜の磯釣りは比較的浅い場所を狙うことが多いです。
そのため、潮位が下げすぎると釣りにならない場所もあるので注意が必要です。
夜釣りで有利になるのは「新月」の時です。明らかに魚が食ってきます。ただし、真っ暗なので釣りも非常にやりにくくなります。
逆に「満月」は本当に夜かと思うくらい明るいですね。目が慣れればヘッドライトなしでもなんとか行けちゃうくらいです。明るいので釣りはやりやすいですが、魚にとっても明るいのであまり釣れません。
③天気
最後に天気を見ていきます。tenki.jpというサイトは、気温、雨、風、波の高さ、うねりなど全て分かるので非常に便利です。ただし、1週間前の予報ってなかなか当たらないんですよねえ。
雨予報でも小雨なら釣りは可能です。寒い時期の雨は風邪ひいちゃうので厳しいですね。やれなくはないですが・・・。
釣りに影響が大きいのは風と波です。中止・延期の基準も風と波の予報で判断していきます。
☆風
風速7m以上は釣りにならないと考えてください。
ただし、風が吹いてくる方向に崖や岩などがあり、風を防ぐことのできる場所(風裏と言います。)なら、強風下でも釣りになる場合があります。
その風裏でも、風速10mを超えると風が回り込んできますので、延期・中止の判断をすべきです。
風が強いと、仕掛けを投入することもままなりませんし、ラインが風にあおられてウキが引っ張られるなど、釣りそのものが成立しなくなってしまいます。
☆波
波が2m以上でうねりをともなう場合は釣りになりません。
うねりは周期的に大きな波となって磯を超えてくることがあります。夜の磯釣りで海に落ちたら大怪我ではすみません。
昔、夜釣りをしていたとき、予報では波はおだやかだったのに、急に天候が崩れてうねりだした時がありました。釣れ始めたタイミングでしたが、何か嫌な予感がしたので荷物をまとめて撤収しだしたときに、磯に波が這い上がり始めて本当に危険な思いをしたことを覚えています。
また、綿密に計画を立てた後に直前になって天候が変わる、なんてことはよくあることです。夜釣りは日中よりも危険が多いため安全側に立って判断することが重要です。
場所の決定
夜釣りに適した磯について解説していきます。
釣り情報誌で紹介されているような磯であれば、基本的には夜釣りでも釣れます。ただ、夜釣りで釣果を伸ばしやすい磯は確実にあるので、その特徴を紹介します。
それは、比較的水深が浅く、魚が沖から入ってこれそうなミゾがある場所です。さらに根が点在しているとなお良いです。
ハイ、この3つのキーワードはかなり重要です。
日中は目視で底が見えるような浅場であっても、夜は魚たちが沖からエサを求めてミゾに沿って接岸してきます。
また、ミゾがあると潮の満ち引きで流れが生じやすいので、コマセが沖まで拡散しやすくなり、より魚を呼び寄せてくれます。根があると、居着きの魚も狙えるのでさらに釣果が期待できます。
このような特徴の磯は、グーグルマップでも意外に見つけることができます。
下のマップをご覧ください。
こういうところは日中はダメでも夜は大化けする釣り場です。
釣りに行く前にあらかじめ狙う場所をイメージしておき、実際に現地で確認してポイントを絞っていくといいですね。
餌の解凍予約
釣りの前日に、釣り場所近くの釣り具屋にオキアミ、アミエビの解凍予約をしておくと良いです。
お店によって違いますが、オキアミだと3kg=1枚が基準となっています。
電話で「オキアミ2枚、到着は明日の17時」というように、解凍するエサの種類と到着時間を伝えてください。
その時間に合わせて、釣り具屋がオキアミを解凍してくれるので非常に便利ですよ。
夜釣りに使うコマセの分量の目安は大体こんな感じです。
18時から翌7時まで オキアミ3kg×2+アミエビ2kg+配合エサ2袋
23時から翌7時まで オキアミ3kg×1+アミエビ1kg+配合エサ1袋
釣り具屋到着
いよいよ釣り当日です。
釣り具屋に到着したら、配合エサと付けエサを選んで、予約したオキアミ、アミエビを購入します。ついでに海の状況や釣果も聞くと教えてくれる店主もいますよ。
また、サービスでコマセを混ぜる容器を貸してくれるところがあります。ぜひ活用しましょう。
ここで注意する点が一つ。釣り具屋では混ぜたコマセに水を入れる必要はありません。そのままバッカンにコマセを入れてください。
コマセの作成に必要な水分は、磯についてから現地で海水を使って補います。半解凍のオキアミの水分が磯につく頃にはいい感じに溶けて浸透しますし、先に水を入れると持ち歩くのに非常に重いですからね。
コマセに水を入れるのは磯についてから!と覚えておいてください。
釣り具屋でコマセを混ぜておくだけで、磯での作業が1つ減るのでかなり楽になりますよ。
アミエビは、新鮮なものだと解凍したときに光るという特徴があります。あえてコマセに混ぜずに半解凍状態で現地に持っていき、コマセとは別に撒くと夜釣りには効果があるという話もあります。
自分はそこまでこだわっていないので、コマセに一緒に混ぜてしまいますが、試す場合は半解凍のまま磯に持って行ってください。
磯に到着
釣り座の決定
磯に到着すると、すぐに仕掛けを作りたくなるところですが、まずは釣り座を決めます。
釣り座を決めるポイントとして重要なのは、そこが危険じゃないかです。
波の確認
まずは波を確認してください。
思ったより波が高くうねりがある場合は、しばらくその磯を観察してください。波が被ったり、濡れたアトが残っていると危険な場所なので釣り座には向いていないです。
濡れた後があるということは、波が被っているということです。別の場所を選びましょう。
現在の潮位をネットやアプリを使って確認し、これから潮がどれくらい上がるのか、下がるのかを確認しておくと、釣り座がこれから安全になるのか危険になるのかを判断する要素にもなります。
風の確認
風の状況を確認します。
風は波と違い、釣り人に危害を加えるわけではありませんが、釣りが成立するか否かの重要な要素になります。
風が、釣り座に対して背面から吹く分には問題ありませんが、真向いや横からの強風は、非常に釣りにくくなるので釣り座の変更した方が良いですね。
水中の確認
明るいうちに、水中のミゾや根の状況を把握してください。
磯以外はただの平らな砂浜だとさすがに釣れない可能性が高いです。魚が好みそうな構造(ミゾ、根)があるか確認してください。
真っ暗になってからだとライトを照らすわけにもいかないので、明るいうちに海の中の状況を把握しておくことが重要です。
このとき、偏光グラスがあると水中の状況がよくわかるので、おすすめです。
コマセを作成
釣り座が決まったら、まずはコマセを作成していきます。水汲みバケツを使って海水を少しづつ入れていきます。好みの硬さにしてください。
一気に海水を入れるとベチャベチャになってしまうので注意が必要です。
混ぜるときは思い切って手で混ぜた方がコマセの硬さもわかるのでお勧めです。
コマセが出来上がった後は、ヒシャクでコマセを海に打ってみましょう。明るいうちだと、コマセによってエサ取りの状況や、潮の流れが目視である程度把握することができます。正直、時間の経過とともに海の状況も変わるのであくまでも参考までの情報とはなってしまいますが。
仕掛けを作成
ここでようやく仕掛けを作っていきます。
私は下図のような仕掛けを使っています。
電気ウキはこれが良いというのはありません。好みで結構です。
上の図ではカン付ウキを使用していますが、中通しタイプでも大丈夫です。
個人的にはウキの交換が非常に楽で、感度の良いカン付タイプがお気に入りです。
夜釣りは、ガン玉を打って狙うタナを直接狙う釣り方をするため、電気ウキの浮力に応じたガン玉を打ちます。
道糸、ハリスともに3~6号と、昼では考えられないくらい強いものを使います。なんせ大物が掛かる可能性がありますからね。
道糸とハリスは、強度が道糸>ハリスとなるように設定にしてください。
ハリスの長さは狙う場所の水深に合わせて調整します。浅いミゾを狙うときは矢引(矢を引き絞るくらいの長さ)で設定することもあります。
夜釣りですので、針はマダイ針など強いものを選んでください。色は好みで大丈夫です。
水深チェック
さっそく、ガン玉、エサをつけて釣りをしたいところですが、まずは水深をチェックします。
水深を測るのは意外と簡単にできます。
少し面倒ですが、水深を把握することは釣果に確実につながるので覚えていて損はありません。一度地形を把握すれば、次回来たときに推進チェックを行う必要はありませんしね。
狙う場所の水深をある程度把握したら、いよいよ釣り開始です。
釣り開始
タナの設定
先ほど把握した水深を参考にタナを設定していきます。基本的には底から狙います。
磯の場合、底に這うぐらいのタナだと根掛かりが頻発してしまうので、タナは底より30cm以上短く設定してください。
エサがとられない場合は、その場所やタナに魚がいない可能性が高いので少しずつタナを上げるなど変化を加えていくことになります。
ガン玉
使用しているウキの浮力に合わせて、ガン玉を針から30~50cm上に設定してください。
基本的にはウキに対応したガン玉1つで十分ですが、水深が深かったり、潮の流れがエサが浮き上がる場合はガン玉を増やして対応していきます。
夜釣りでは基本的に餌を魚に一直線に届ける方が釣果が上がりやすいです。
昼間の釣りは、魚に違和感を感じさせないようにガン玉を打たずに自然に流す方法もありますが、夜はエサが見えないのでできるだけ早く魚の口元に届けるようなイメージで釣りをすると良いでしょう。
エサについて
夜釣りで使うエサは、オキアミ、芝エビ、甘エビ、キビナゴあたりとなります。できればすべて揃えていきたいところですね。
オキアミのみだと全く反応がないのに、芝エビを使ったら途端に釣れだすなんてことがよくあります。使うエサの種類を多く持って行った方が、釣りに変化を加えられるのでオススメです。
それぞれの特徴を説明していきます。
オキアミ
夜釣りの場合、2L、3Lとできるだけ大きいサイズのオキアミが良いです。夜釣りは使う針が大きいので小さなオキアミだと針に刺しにくく、オキアミも崩れやすくなってしまいます。
餌の付け方は、尻尾の先端を取って、そこから針を挿入しオキアミの体の中を沿わして頭に針先を入れていくやり方です。
魚の反応に応じて、背中側、腹側と針を通す方向を変えてみるのもいいですね。
芝エビ・甘エビ
実はこの芝エビ、甘エビは、夜釣りでかなり釣れます。おすすめします。日中だとフグなどのエサ取りに瞬殺されてしまいますが、夜はエサ取りが少ないため本命が掛かりやすいです。
芝エビはあまりスーパーに売っていないので、中々買える機会が少ないですが、甘エビは刺身用に真空パックになっているものがよく売られています。
殻は剥いてむき身で使用します。半分又は1本そのまま針に付けて使用します。
夜間でも大きくて目立つのと匂いがあるので、大物がよく食ってきます。
キビナゴ
どちらかと言えば、するするスルルー的な使い方になります。オキアミや芝エビ・甘エビにも食ってこない時に試してみてください。
夜間だと潮に乗せて沖に流すという使い方ではなく、普通にフカセのように狙うポイントに漂わせます。夜間は大物がすぐそばに寄ってきていることが多いので、いきなりフエダイが釣れたりしますよ。
針の付け方は、まず両目を針で貫通させ一旦抜いた後、針を体の中央付近に差し込んでいきます。この付け方をすると、キビナゴが頭を上に立つようなイメージで水中に漂います。
朝方は青物が食ってくることもありますね。
イワシ油
イワシ油は付けエサにかけて使います。スプレータイプのものが使いやすいですね。
夜は匂いを出した方が魚が寄ってくるので、ぜひ使ってみてください。
結構臭いので取り扱いには注意が必要です。服につくとなかなか匂いが落ちません。オイルサーディンの匂いを強くしたものと言えばイメージができるでしょうか。
釣り方の流れ
人によってそれぞれ違うので、参考までに私のやり方を紹介します。
コマセを打つ
コマセは足元の海面に投入します。回数は人それぞれですが私は3回ほど打ちますね。
足元に打つ理由としては、夜間は見えないためコマセを狙ったところに打つのが難しいという理由があります。また、夜は大きな魚も岸に近づいている可能性があるので、コマセの着水音で魚が驚いて逃げないようにという理由も大きいですね。
また、同様の理由でウキを投入した後の、追加のコマセは基本的には打ちません。
狙うポイントに投入
狙うポイントはこちらをご覧ください。
夕方からコマセを足元に撒いていると、夜にかけてミゾに沿って魚が寄ってきます。そのため、まずはミゾの底を狙っていきましょう。
次に根、沈み根周辺を丁寧に狙っていきます。できるだけ際を狙った方が釣果が出やすいです。もちろん根掛かりも発生しますが、そこは恐れずに攻めましょう。
また、夜も更けてくると足元まで魚が寄ってきていることがあります。
ポイントだけではなくフィールドを面として考えて、いろいろな場所を狙ってみましょう。意外なところに潜んでいることもあります。
それでもアタリが無い場合は次の手順を試してみてください。
反応がない場合
魚の反応がない場合は、いろいろ試して魚を釣っていきます。
☆タナを変える
魚がエサの付近にいない可能性があるので、底付近から少しづつタナを上げていきます。夜なので警戒心が薄れて表層でコマセを食べている可能性もあります。
☆ポイントを変える
ウキの投入地点を変えて、魚がいそうな場所をどんどん探っていきます。
ミゾであれば手前、奥、際など。根であれば手前、奥など。
想像を働かせてどんどん探っていきます。
☆エサを変える
使用している餌を変えてみて魚の反応を探ります。
エサを変えることでいきなり釣れだすことも多いです。そのため、最低2種類のエサを揃えておくことが重要ですね。
釣りは日によって状況は大きく変わります。前日はオキアミで入れ食いだったのに今日は全然食わない、なんてことはしょっちゅうですよね。
餌のバリエーションを揃えておくことで、少しでも魚を食わせる可能性を上げることが重要です。
☆コマセを打ちまくる
これは最終手段です。コマセも少なくなってきていて、なにも釣れない時に試してみてください。
フカセ初心者でも大物が狙える夜の磯釣りですが、それでも渋い時もあります。
私も何回か経験がありますが、アタリが全くないと本当に心が折れそうになりますよね・・・。海に魚がいないんじゃないかと疑ってしまいます。実際はいるのでしょうけど笑
そんな時は、コマセを使い切る勢いで打ちまくります笑 これが良いのか悪いのかわかりませんが、意外と最後に釣れることが多いです。なんなんですかね。
それでも釣れない時はコマセも使い切っちゃうので諦めて帰りますね。夜釣りは釣れないことがほとんどないのですが、こういうときもあります。
「勉強になったなあ」とか自分を慰めながら帰りますが、釣れない釣りほど悲しいものはありませんよね。家族にも責められますし・・・。
魚が釣れたら
夜の磯釣りで魚がかかった場合、昼間のフカセ釣りとは少し違うアプローチで釣りあげるので、ご紹介します。
☆魚の取り込み方
夜釣りなので強いタックル(3号竿、道糸6号など)を使っていることを前提に話しますが、相手に主導権を与えずに強気でやり取りをしてください。基本は竿を立ててリールをゴリ巻きですね。
いきなり竿を引っ手繰られるような強い当たりが出ることが多いです。
イサキが回っている時期はあまり強く合わせると口切れしてバラす可能性があるので少し注意が必要です。
近くまで寄せた後はそのまま抜き上げてください。夜釣りは基本的にタモを使いません。あまりに大きい魚は抜けないので、その時はあきらめてライトを照らしてタモで取り込むことになります。
また、魚を抜く時の注意点が2つあります。
<注意点その1> リールのハンドルを持ったまま魚を抜かない
魚を寄せた後は、右巻きのリールを使っている場合、左手が竿、右手がリールのハンドルに手がかかっていると思います。
このままでも抜けなくはないですが、魚が大きいとリールに魚の重量がダイレクトに伝わってしまい、リールのギアの破損に繋がることがあります。
そのため、リールのハンドルから手を放し、道糸ごとロッドを下から支えるように掴んで、魚を抜き上げます。
<注意点その2>持ち上げすぎない
海面から魚を抜いた後、竿を急角度まで上げてしまうと、竿の先端に魚の重量の負荷が大きくかかり、例え3号竿でも簡単に折れてしまいます。というか折ったことあります泣
魚を海面から上に持ち上げたら、竿の角度はそのままでクレーン車のように旋回して磯側に回し、魚を磯の上においてください。
そのあと、すぐにスプールを開放して竿から道糸のテンションを抜くことも重要です。スプールを閉じた状態で魚が大きく暴れると、瞬間的な負荷が竿先に掛かって折れることがあります。これで折ったこともあります涙
注意点が少しあるので面倒そうに感じますが、慣れれば何も考えずに普通にできちゃいますので大丈夫です。
☆魚のキープの仕方
釣った魚をすぐに締めるという方法もありますが、手間と時間もかかり、地合いを逃す可能性があるので、基本的には活かしたままキープすることをお勧めします。
キープ方法としてお勧めなのが活かしバッカンです。海水を入れてエアーポンプ(通称ブクブク)を稼働させるので、魚を弱らせることなく生かすことができます。
かなりの数が釣れた場合は、活かしておくことで小さな魚を逃がしてあげることもできますしね。
また、活かしバッカンはコマセバッカンが収納できる大きめのサイズがおすすめです。重ねられるのでコンパクトに運ぶことができます。
釣り終了・撤収
竿を収納する
釣りが終了したら、まずは仕掛けを外して竿を収納します。
磯竿は竿先が非常に繊細なので、最初に収納してください。磯に立てかけたまま放置していると風で倒れたりと破損するおそれがあるので、まずは竿の収納です。
魚を締める
次に持って帰る魚を締めます。
折角釣った魚ですから、美味しく持って帰りたいですよね。
手順はこのようになります。
釣り具の撤収
魚を血抜きしている間に釣り具を撤収していきます。
コマセバッカンやひしゃくなど、汚れたものは海水でざっと洗っていきます。本格的な清掃は家に帰ってからなので、目に見える汚れを落としていきます。
活かしバッカンを持っているなら、その中に汚れた釣り具を入れていくと車の中も汚れませんし、荷物もまとまって便利ですね。
最後に磯場を清掃します。コマセが散乱している状態だと思うので、水汲みバケツで海水で洗い流してください。使ったラインや針などのゴミもしっかり持ち帰りましょう。
魚を美味しく持って帰る
釣り具を撤収するころには魚の血抜きが終了しています。
魚をビニール袋に入れて(できればビニール1枚に1匹がいいですね)、保冷材や凍らせたペットボトルなどで冷えたクーラーボックスに収納します。
魚に直接氷が当たらないようにビニール袋に入れるのが美味しく持ち帰るためのポイントです。
ウロコ、内臓は現地で除去しません。結構手間がかかりますし、雑に扱って魚を傷めるリスクの方が高いからです。最後に忘れ物がないか確認して引揚げです。
家に帰ってから
体の疲れ具合との相談になりますが、最低次の2つはその日のうちに実施しましょう。
☆魚の処理
魚のエラと内臓を除去して冷蔵庫に保存します。
ウロコは取らなくても大丈夫です。ウロコは食べる直前に取ります。
エラと内臓を除去したら、魚の汚れを水で落としてキッチンペーパー等でしっかり水分を取ります。
新しいキッチンペーパーで魚全体を包み、ビニール袋に入れてできるだけ空気を抜いて真空パックに近い状態にします。できるだけ真空状態を保ったまま、ビニールを結んでください。
この状態で冷蔵庫に保管します。
☆竿とリールの洗浄
魚を処理した後は、竿とリールを洗います。その日のうちに洗浄しないと、海水により固着する恐れがあるからです。
私はお風呂に入るついでに一緒に洗っています。
リールは、ドラグをしっかり締めてシャワーで全体を軽く洗い流します。洗った後はドラグを開放し陰干しします。
竿は、尻栓を外したうえで全体を洗浄します。スペースがあるなら竿を伸ばした状態で、なければ縮めた状態で乾かします。
以上で夜の磯釣りは終了です。お疲れさまでした!
まとめ
今回は、夜の磯釣りの釣行計画の立て方、実際の釣り方について解説しました。いかがでしたでしょうか。日中の磯釣りとは少し違う点もありますが、実際にやっていただければ日中よりも明らかに釣れることが実感できると思います。
みなさんの釣果を期待しています!
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